元入所者男性が書く児童心理治療施設のすべて

児童心理治療施設の元入所者男性が、2002年4月~2006年3月まで入所していた児童心理治療施設のことを書いていく。

第10章その他施設内学級での教育 1その他施設内学級での教育(4)教室に設置された物(黒板、エアコン、換気扇、照明、収納庫、本棚、掛け時計、蛇口)の使用について

黒板は自由に使用できた

 施設内学級の各教室に黒板があった。 
 施設内学級に通う子は自分のクラスの黒板は自由に使用できた。休み時間に絵を描(か)いたりできた。

エアコン、換気扇、照明は教師のみつけたり消したりできた

 施設内学級に通う子の各教室にエアコン、換気扇、照明があった。
 各教室に設置されたエアコン、換気扇、照明は教師のみつけることができた。消すのも教師のみできた。
 エアコン、換気扇、照明をつけるかどうかは教師が決めていた。
 入所者が勝手につけることはできず、つけてほしいことに教師に言う必要があった。


 エアコンの温度設定は冷房26度、暖房20度となっていた。ただし、教師に温度設定への不満を言うと、多少は変更してもらえた。

収納庫はクラスのそれぞれの子ごとに使えるスペースが決められていて、施設内学級に通う子は自分のスペースの中なら自由に荷物を入れてよいことになっていた(施設内学級の中学校の子のみ)

 施設内学級の中学校の各教室には収納庫があった。
 収納庫はクラスのそれぞれの子ごとに使えるスペースが決められていて、施設内学級に通う子は自分のスペースの中なら自由に荷物を入れてよいことになっていた。
 なお、収納庫でクラスのそれぞれの子が使えるスペースは教師によってビニールテープで区分けされていた。

本棚の本は自由に見てよいことになっていた

 各教室に本棚があった。
 本棚には本(教科書、資料集、図鑑、歴史の漫画、偉人の伝記など)が置かれていた。
 施設内学級の小学校に通う子は施設内学級の小学校のクラスの本棚の本、施設内学級の中学校に通う子は施設内学級の中学校のクラスの本棚の本を自由に見てよいことになっていた。
 置かれている本の数は施設内学級の小学校の各教室が20~30冊ほど、施設内学級の中学校の各教室が20冊ほどだった。

入所者は掛け時計に触るのは禁止

 各教室には掛け時計が掛けられていた。


 入所者は教室の掛け時計に触るのは禁止だった。

蛇口の使用は自由(施設内学級の中学校に通う子のみ)

 施設内学級の中学校の各教室はベランダに蛇口が1つあった。
   施設内学級の中学校に通う子は教室のベランダの蛇口の使用は自由だった。


 ただし、施設内学級の中学校に通う子は施設内学級の中学校の教室のベランダの蛇口に顔や下半身を付けるのは禁止だった。施設内学級の中学校の教室のベランダの蛇口で遊ぶのも禁止だった